ネコにひっかき病をあなどるな!
誰にでも撫でさせてくれる、のんびり屋のノラ猫がいました。私がこの猫の「守れる一線」を越えてしまったので、手をひっかかれてしまいました。プスッと1ヶ所ツメを立てられただけなのに、大変なことになってしまった一部始終のお話です。
ノラちゃんは優しいネコ?
ノラちゃんは誰にでも友好的です。
マンションの駐車場や道路の真ん中でゴロゴロ寝そべっているので、 子どもたちにいつも撫でられているのです。
友好的な性格は犬にも例外ではなく、30センチぐらいに近付いても怒りません。
悠々としているのは去勢されているのと、近所の餌やりおばさんからご飯をもらっているからだと思います。(※この件に関しては賛否両論ある)
↓前回の記事にもノラちゃん(本名は不明)が登場しています。
スズメのピンチを教えてくれた話です。
米軍の人に捨てられた
ノラちゃんの事情を餌やりおばさんから聞きました。
ここら辺は米軍基地が近いので軍勤めの方がたくさん住んでいて本国へ帰る時、飼い猫を捨てていく人がけっこう多いとのこと。
ノラちゃんもそういう猫で、エサもあるからここら辺に居ついたのでしょう。
聞けば、ノラちゃんは気に入らない外飼いのネコを追い払っちゃうんだそうですよ。
写真を撮る
前回のブログで使う写真を撮りに行った時、なかなかこちらを向いてくれないので少々しつこくしたんです。
↑この顔は「警戒!」という表情ですね。
突然ひっかかれた
次の瞬間、事件が起きました。すごい速さで私の手にガッとツメを立てたんです。
「うわっ、やられた」とノラちゃんの顔を見たら「次やったら咬むからな」という表情でした。
やられた傷は小さかったのに(↑中央の赤いところが傷口)どんどん腫れてきました。
血がポタポタ垂れるのを一緒にいたテリー(我が家の超食いしん坊犬)がおいしそうになめるもんだから「ヒー、ダメ!コラッ」と怒りながら家に帰ったのです。
10分もたたないうちに腫れが5センチほどに広がっていたので、「これはヤバい!」と思い、皮膚科に行って薬をもらいました。(処方された薬はセフポドキシムプロキセチル錠という抗生剤とゲンタマイシンという軟膏)
思えばあの時
「いきなりやられたー」と思っていたのですが、実はあの時ノラちゃんがサインを出していたのです。
落ち着いてから、撮った写真を見ると「威嚇の表情」が写っているではありませんか!
後日、エサやりおばさんが「あのネコはね、抱っこしようとするとすごく怒るのよ」と教えてくれました。
私がノラちゃんの姿勢を変えさせようとしたのがいけなかったようです。
ノラちゃんが考える「一線」を越えた私がすべて悪いのです。
サインを出したのに気づかなくて・・・
傷のその後
手の腫れは、素早く皮膚科へ行ったので、大事には至りませんでした。
手の半分がパンパンに腫れていましたが、3日後には引いてきて患部は赤黒紫に広がって打撲後のようです。
調べると、ノラネコは菌を持っているのが多いから、腫れた患部を放置すると熱が出たり、リンパが腫れたりすることもあるんですって、怖いですね。
抗生剤は胃腸に負担が大きいと言われていたし、腫れも引いてきたので3日で止めていました。
すると、腫れがまたぶり返してきたのです。なんて強力な菌なんでしょう!😨
今回の教訓
⓵普段、優しいネコでも自分なりの守れる距離があることに気を付けよう。
⓶ネコにひっかかれたり、咬まれたりした時に腫れてきたら病院へ行くこと。
※抗生剤を途中で止めるときは慎重に。