老犬介護ハーネスで術後の歩行をサポート
我が家の老犬サーフが16歳で胃捻転になり、生きるために手術をしました。
しかし退院後、認知症と歩行困難が一気に襲ってきました。
今回は、少しでも治って欲しくて苦肉の策の介護ハーネスを製作したお話です。
元気なころのサーフ
反応が薄いサーフ
「お~い、サーフ~、聞こえるか~」
呼びかけに反応が薄いので
「やっぱりご老体に全身麻酔が堪えたんだろうな」 と思いました。
サーフは我が家の5番目の愛犬です。
全身麻酔は以下の経緯でしかたなかったのです。
究極の選択
サーフは16歳の時、胃捻転になりました。
そして 獣医さんから 「今から手術しないとすぐに死にます」という 恐ろしい宣告を言い渡されたのです。
時間は夜の12時、発症からすでに4時間経過。
早く決断しないと死んでしまうのです。
究極の選択肢は「苦しみながら死んでいく愛犬を見守る」or 「高齢犬に全身麻酔のリスク」しかないので、 助かる見込みのある後者を選びました。
手術は成功したが…
全身麻酔でも普通は数時間で醒めるのですが、サーフの場合 1.5日も醒めませんでした。
退院しても麻酔の続きのようにボーッとしています。
「お~い、サーフ~、聞こえるか~」
と言いながら、 高栄養食のペーストとお水を少しずつ口に入れてやりました。
少し元気になる
意識がはっきりしてきたころ
2週間位して少し元気になり歩けるようになりました。
同じところを回ります。 角に行くとUターンできません。
これは認知症なんでしょうか。
「サーフ、散歩行こうか!」 「・・・」 何とも無表情なサーフ君です。
たましいの半分は抜けている感じなんです。
脳に刺激を与える意味でも、筋力低下を遅らせるためにも歩かせた方が良いと思いました。
そうだ、「介護ハーネスを作ろう」
犬服作りの本を取り寄せたりネットを見たりしましたが、どれもしっくりこないので結局、犬の体に布を当てて形を決めていきました。
「介護ハーネス」が出来た!
ただ単に持ち上げて歩ける様なので良いからと 最初に作ったのがこちらです。
後ろへずれていかないように、 胸にストッパーベルトを付けました。
コレ大事です。
どうしても細いお腹の方に行っちゃいますからね。
介護ハーネスベストで歩く
さっそく歩かせてみたのがこの動画です。
動画の前半は自由に歩かせ、動画の後半は持ち手を持ってあげて歩かせています。
違いがお分かりでしょうか?
持ち手を持たないと右に曲がり気味で佇む。
持ち手を持ってあげるとギクシャクしていますが、まっすぐ歩くことができます。
歩けることは良いことだ
「よかったー、少し回復してきてる!」
お散歩に行けることが良かったのか、 とにかくこの後サーフの認知症は少し回復し、 筋力は回復しませんが、歩くのに慣れてきたのです。
※「後ろ足用ハーネスがズリ落ちない工夫」に続く
kenkenの老犬介護ハーネス・ベスト
初めて制作した老犬介護ベストはサーフが亡くなった後、改良を加えて商品化しました。 今はショップで販売しています。
「老犬介護kenken」→ https://kenken1224.thebase.in