犬と歩こう in OKINAWA

愛犬と沖縄に37年の過去と現在

老犬介護ハーネスで術後の歩行をサポート

我が家の老犬サーフが16歳で胃捻転になり、生きるために手術をしました。

しかし退院後、認知症と歩行困難が一気に襲ってきました。

今回は、少しでも治って欲しくて苦肉の策の介護ハーネスを製作したお話です。    

 

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元気なころのサーフ
 

 

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反応が薄いサーフ

 

「お~い、サーフ~、聞こえるか~」

呼びかけに反応が薄いので

「やっぱりご老体に全身麻酔が堪えたんだろうな」 と思いました。

サーフは我が家の5番目の愛犬です。

全身麻酔は以下の経緯でしかたなかったのです。

             

究極の選択

サーフは16歳の時、胃捻転になりました。

そして 獣医さんから 「今から手術しないとすぐに死にます」という 恐ろしい宣告を言い渡されたのです。

時間は夜の12時、発症からすでに4時間経過。

早く決断しないと死んでしまうのです。

究極の選択肢は「苦しみながら死んでいく愛犬を見守る」or 「高齢犬に全身麻酔のリスク」しかないので、 助かる見込みのある後者を選びました。

手術は成功したが…

全身麻酔でも普通は数時間で醒めるのですが、サーフの場合 1.5日も醒めませんでした。

退院しても麻酔の続きのようにボーッとしています。

「お~い、サーフ~、聞こえるか~」

と言いながら、 高栄養食のペーストとお水を少しずつ口に入れてやりました。

少し元気になる

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意識がはっきりしてきたころ

 

2週間位して少し元気になり歩けるようになりました。

同じところを回ります。 角に行くとUターンできません。

これは認知症なんでしょうか。

「サーフ、散歩行こうか!」  「・・・」 何とも無表情なサーフ君です。

たましいの半分は抜けている感じなんです。

脳に刺激を与える意味でも、筋力低下を遅らせるためにも歩かせた方が良いと思いました。

そうだ、「介護ハーネスを作ろう」

犬服作りの本を取り寄せたりネットを見たりしましたが、どれもしっくりこないので結局、犬の体に布を当てて形を決めていきました。

「介護ハーネス」が出来た!

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ただ単に持ち上げて歩ける様なので良いからと 最初に作ったのがこちらです。

後ろへずれていかないように、 胸にストッパーベルトを付けました。

コレ大事です。

どうしても細いお腹の方に行っちゃいますからね。

    

介護ハーネスベストで歩く

  

さっそく歩かせてみたのがこの動画です。

動画の前半は自由に歩かせ、動画の後半は持ち手を持ってあげて歩かせています。

違いがお分かりでしょうか?

持ち手を持たないと右に曲がり気味で佇む。

持ち手を持ってあげるとギクシャクしていますが、まっすぐ歩くことができます。

歩けることは良いことだ

「よかったー、少し回復してきてる!」

お散歩に行けることが良かったのか、 とにかくこの後サーフの認知症は少し回復し、 筋力は回復しませんが、歩くのに慣れてきたのです。

※「後ろ足用ハーネスがズリ落ちない工夫」に続く

kenkenの老犬介護ハーネス・ベスト

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初めて制作した老犬介護ベストはサーフが亡くなった後、改良を加えて商品化しました。  今はショップで販売しています。

「老犬介護kenken」→  https://kenken1224.thebase.in