犬と歩こう in OKINAWA

愛犬と沖縄に37年の過去と現在

フルーツパパイヤ

今回は、沖縄ではとても簡単に育つパパイヤについてのお話です。

品種は色々ありますが、大きく分けて野菜用と果物用があります。

どちらも完熟すればフルーツパパイヤになるのですが、やはりフルーツとして食べるには果物用の方が少しおいしいです。

 

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枝分かれしているパパイヤの木

パパイヤの木は購入した苗でも、自然に生えてきたものでも急速に成長します。

パパイヤの長所と短所

★長所

①成長が早い。

②間引いた実は野菜としてたべられる。しかも、パパインなどの栄養素も豊富。

③完熟パパイヤはカロテンや、他にも様々な栄養素を含んでいる。

④ほとんど害虫が付かない。

 

★短所

①台風に弱く折れやすい。

②完熟の実は繊細さに欠け、大味である。

何と!良いことずくめなパパイアも、短所②を見たらガッカリですね。

大味だなんてね。

地元の人も「完熟パパイヤは臭くてまずい」と言って、ほぼ青パパイヤしか食べませんものね。

ホント、私も何回か食べてみてマンゴーやパッションフルーツに移行しちゃいましたからね。

農家さんのフルーツパパイヤ

しかし、最近になって農家さんの育てたフルーツパパイヤ(800円)を食べたとき、庭で完熟したフルーツパパイヤには無いおいしさを感じたのでした。
甘くて臭みが少なく花の様な香り、柔らかな果肉のパパイヤでした。
庭のフルーツパパイヤに比べて勢いや野性味が少ないのは、あれこれ品種改良されて丁寧に育てられているからかもしれません。

 

パパイヤは木か?草か?

沖縄県南部に移住して間もないころ、大家さんの庭に大きなパパイヤの木がありました。
グングン伸び盛りの木の中心部分を見たくなり、大家さんの家の2階で観察させてもらいました。

ベランダから先端部分がすぐそこに見えます。
幹は太く真っすぐに伸び、その先端に放射状に葉が茂り、その真ん中に成長点である新芽や蕾もあり、その下に青い実と黄色くなりかけた実が付いています。
パパイヤの木の先端を間近で見ると、その成長点はどでかい草の芽の部分の様に見えます。

 

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成長していく意気込みが現れている新芽部分

大きな大きな草の成長点、そして私は小さな虫。
メルヘンチックな妄想ですが、実はひそかに感動していました。

その後、私は絵心を誘われて油絵を描きましたよ。題して「パパイアの成長点」です。

そうゆう訳で、私はパパイヤは「木」ではなく、「草」だとずっと思っています。
その証拠にこの植物は老化も早く、切り倒されて土に戻るのも早いのです。
余談ですが、シダの仲間の「ヘゴの木」もその巨大な芽の部分が、、その巨大なゼンマイの部分が、、感動的なんです。
パパイヤもヘゴも2憶年以上も前から存在しているので、きっと恐竜たちも見たことがあるのでしょうね。

 

美味しい完熟パパイヤ

農家さんから買ったパパイヤが美味しくて「目からうろこ」だったので、その種をとっておいて畑に蒔きました。
土や肥料も自己流で工夫しましたよ。
土はお茶ガラ(緑茶・麦茶・紅茶・コーヒー)とステビアを細かく切ったっものにクイナちゃん(EM)と土を混ぜて発酵させたもの、肥料はパパイヤ専用のものを使いました。

私にしては気合が入っています。

 

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土作りは、大きい植木鉢の底を抜いて即席コンポストで  赤いのはリンゴの皮

 

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去年、ほったらかしで枯れてしまったステビアをもう1度植えた

 

 小さいパパイヤの木に大きな実

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手前は木が小さくて実が大きいパパイヤ、後ろのは木が大きく実が小さい

 

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パパイヤ娘たちは姉さんを追い越すことなく、ちゃんと順番どおりに熟れていく

春に種から育てて夏には150センチほどに成長し、実を付け始めました。
木が小さいのに地面から1メートルのところに実が沢山付き始めたので、いくつか間引き、青パパイヤとして食べました。
そしてこの団体は3個だけ残して熟させました。

 

追熟で味にほぼ満足

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その1個目が熟してきたので収穫し、家で追熟させてから味見しましたよ。
美味しかったです。
とにかく甘いです。
ほったらかしで育てて完熟したパパイヤはだいたい甘味が少なく、独特の臭みが強いので蜂蜜とレモンが欠かせません。
しかしこのフルーツパパイヤは、甘味は抜群! 糖度は柿ぐらい!
臭みは農家さんのほどではないにしろ、かなり改善されています。
パパイヤの花の様な香りもします。
これは品種によるのか? ステビアがよかったのか? とにかく美味でした。

幹に付けたまま完熟

3個のパパイアが次々と熟すので、実験的に最後の実は幹に付いたままで完熟させてみました。

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鳥からの被害を防ぐために、袋をかけた
一部が黄色くなってきたら、早い早い! 3日ぐらいでほぼ黄色。

それでも取らなかったら、だんだん汚い色になってきたので収穫しました。
肌が汚いのです。

表面の傷やアバタは中身にも影響しています。

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味の方はというと、家で追熟させたものとあまり変わりませんでした。
だったら、「家で追熟の方がいいな」と思いました。

 

パパイヤの果肉をハナムグリが占領

また余談ですが、昔こんなことがありました。

庭で熟したパパイヤを収穫し、縦割り真っ二つに切ってみたところ、「サクッ」ではなく「ジャクッ」という音がして嫌な予感が…

 

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中にギッシリとハナムグリ(緑色のカナブンのような虫)が入っていたのです。

でもどこから?

有りましたよ、入口が。

鳥がつついたと思われる1㎝位の小さな穴が・・・

そんなわけで、今回は袋をかけたのです。

確かめたいこと

おいしいフルーツパパイヤを作るには、おいしい品種の種や苗を手に入れることが大切なのだ、ということが分かりました。

それと日当たりが良い方がよく育ちます。

これは大事です。

庭に植えた同じパパイアは日照不足でとうとう消えてしまいましたから。

次の実験として、この種で土や肥料に気を使わず、放ったらかしで育ててみようと思います。

こうしてできたフルーツパパイアが、同じように美味だったら「な~んだ、血筋の良さは育ちに左右されなないんだ」と言うことが分かるでしょう。

そうして私は、おいしいものを楽して手に入れることができるのです。

その結果は、またいつかお知らせしたいと思います。