犬と歩こう in OKINAWA

愛犬と沖縄に37年の過去と現在

ヒスイカズラ

年中花が咲いている沖縄ですが、春は一段と花の種類が増えてきます。
私の好きな青い花もあちこちで満開です。
今回はやっと見れた「ヒスイカズラ」と「青い花たち」の話題です。

 

目次

 

ベンガルヤハズカズラ

 

このつる性植物を最初に見たのは、東南植物楽園でした。
薄い青紫色の花がいくつも垂れるように咲き、風に揺れて何とも涼し気なのです。
その後、何十年も見かけなかったのですが、去年の春に我が家のすぐそばの崖を上っているのを見かけました。

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ベンガルヤハズカズラの手前はオオゴチョウの豆、その前は寒緋桜

 

その崖とは、この地方特有のコーラル石灰岩を掘ったあとの崖なんです。
落差15メートルほどあるでしょうか。
ガジュマルの木がしがみつくように生えている崖を野生化したベンガルヤハズカズラが昇っているのです。
今年は去年より広がっており、殺風景だった崖がにぎやかです。
来年はもっと広がっているといいな。

ルリハコベ

 

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沖縄では「オオイヌノフグリ」が空色ではなく瑠璃色なんだ、と思っていました。
しかし、最近になって畑に「オオイヌノフグリ」と「ルリハコベ」が同居しているのを見つけて、「ああ、これたちは別の植物なのね」と気づきました。

 

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よく見ると、花びらの数もちがっています。
どちらもきれいでかわいい!
しかし、畑に生えているのは容赦なく抜きまくるのです。

鬼の形相で。

 

ヒスイカズラ

 

座喜味城址近くの村道を車で走っていたら、目の端に変わった色の花が…
前から見たかったヒスイカズラが満開です。
知らなかったのですが、読谷村高志保の松田さん宅は
この花を丹精込めて栽培し、メディアにも多数出ていらっしゃって有名なのです。

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キレイに垂れ下がるように赤い糸で縛ってある

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石垣と手前のベコニアの赤が引き立て役

花の形がオウムのクチバシやツメに似ていて、色が、、何とも表現し難いです。
そして、この植物は「オオコウモリ」の力を借りて受粉するのだそうですよ。
オオコウモリを引き寄せるためにおいしい蜜をたくわえ、このような色に進化したと考えられています。
ああ、すべてが珍しくて、不気味で、何とも魅力的な植物です。

 

琉球アサガオ

 

沖縄では春から夏にかけて、野生のアサガオがたくさん咲きます。
冬でも目立たないけれど咲いているようです。

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貸農園の爺ちゃんは自分のエリアのゲートにアサガオを飾っている

内地では野生アサガオは見かけないので、ナイチャーにとってちょっと不思議な光景です。
そして、色の変化がおもしろいのです。
朝はすがすがしい青、近くで見ると紫になろうとしている青です。
午後になると次第に赤紫→ピンク色に変わっていきます。

これは花の色素のアントシアニンが、アルカリ性から酸性に変わるからなのだそうです。

朝の元気、夕方の疲れ… 植物も人間も似たような1日のサイクルでいきているのだなあ。

 

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朝の色

 

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午後の色

 

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夕方の色

この後、アサガオは色あせたピンクになり、しぼんでいきます。

また明日、新鮮な青色で会いましょう。

 

アオミオカタニシ

 

東京では子供に見せるためにカタツムリを探してもなかなか居なかったのですが、沖縄に来てからはカタツムリ地獄なのです。
庭でも畑でも花やハーブやネギなど、すごい勢いで食べてしまいます。
そして、土を掘れば卵がいっぱい出てきます。
駆除方法として、カタツムリ駆除剤を使っています。

 

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小さいタッパーに窓を開け、駆除剤を入れて一晩置いておくとカタツムリが中で死んでいます。
薬剤が土に流れない様にこうしているのです。
こんなに迷惑なカタツムリですが、座喜味城址の森でキレイなカタツムリを見つけました。
緑色です。

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ヒスイカズラの色にもにているなぁ。

ちゃんとフタも付いるので、カタツムリではないのかな?

調べてみると、これに興味を持った方がたくさんいます。

これはタニシの仲間で、緑色なのは体の色・カラは色無しの半透明なんですって!

しかも皆さんの写真が、とてもかわいいのです。

つぶらな黒い目でほっぺがピンクのとてもメルヘンチックなお姿にびっくりです。

ああ、そこまで詳しく観察してなかったなぁ、残念!

今回はブルー系の生き物の話でした。

またきれいなブルーを見つけたら報告したいと思います。