アオスジアゲハの蛹の保護色
アオスジアゲハが我が家の庭に来た
国頭村の道の駅で買った「カラギ茶」というのが大変おいしかったので、このカラギという植物を探していて、やっとこさ手に入れました。
沖縄宝島というフリマサイトです。
アオスジアゲハの幼虫被害
食べられたカラギの苗木、右の支柱にサナギがいる
カラギの仲間、ニッケイの葉 ※縦に走る3本の葉脈が特徴
沖縄に自生するカラギは、クスノキ科の大木で肉桂(シナモン)の仲間です。
この苗がやっと80㎝位に伸びて葉っぱもたくさん生えたのに、ある日丸坊主になっていたのです😞
原因は「アオスジアゲハ」の幼虫です。
全部で6匹、みんな大食漢ですから葉っぱは足りたのかなあ?
全身黄緑色に黄色いカチューシャのアタマ?でっかちなかわいい姿。※写真が無いのが残念!
少し体が小さいような気もしますが、もうサナギになろうとしています。
アオスジアゲハのサナギの擬態と保護色
黄緑色version カラギの鉢の支柱でサナギになる
緑と茶色version 素焼きの植木鉢の横
茶色version 色褪せた黒のプラスチックコンテナの横
余分なデザインは要りません。
ニッケイの葉の特徴である縦に走る3本の葉脈までそっくりに作り込んでいます。
可愛いとんがり帽子は葉柄(ようへい)に似せています。
しかも、体色は背景の色によって異なる保護色!
この点は、「背景の質感(ツルツル又はザラザラ)明るさも影響する」という実験結果もあるそうです。
アオスジアゲハの成虫の水色は構造色?
成虫の翅の水色は少し透けている
ナイキのマークにも似たスタイリッシュ且つ、スポーティーなデザインがカッコイイ!
見た目通りに超高速で飛ぶから、姿をはっきりと見たことが無いのです。
いつか明るい空をバックにチラッと見えた水色の部分は、薄く透き通っていたような気がします。
では構造色は?
以前記事にも書きましたが、角度によってキラキラと色が変化して見えるのが構造色でした。
アオスジアゲハの構造色は翅の裏側に少しあるそうです。
キラキラ・チャラチャラしてなくても「透けている」ところがオシャレなんです。
幼虫時代・サナギ時代を通して色シンプル&機能的なところがすばらしい!
無事に羽化できたのか?
気になりますでしょ? 無事、成虫になれたのか・・・
実は6匹のうち、2匹しか羽化できなかったのです😢 原因は、
- 羽化途中で風が強くて羽が伸びなかった。
- 寄生虫にやられた。
- 栄養不良も考えられる
お母さん! 食草は見付けられても、こんな小さな苗木じゃあねぇ。
アオスジアゲハのお母さんたち!!座喜味城跡へ行ってみてください。
ヤブニッケイがいっぱいあるから。