後ろ足用ハーネスがズリ落ちない工夫
我が家の老犬サーフの後ろ足がナックリング状態になってしまったのです。
まともに歩けません。 さあ、困った😢
今回は後ろ足サポートの為の介護ハーネスを製作したお話です。
ずり落ち防止のための工夫とは?
目次
①後ろ足がナックリング
②詳しい人に聞いてみた
③ナックリングは治る
④介護ハーネス後ろ足用の製作
⑤ハーネスのパンツをベストにつないでずり落ち防止
⑥さっそく「老犬介護パンツ」をはかせて見る
⑦KENKENの老犬介護スーツ
⑧サスペンダーでパンツのずり落ち防止
①後ろ足がナックリング
前回の記事では、サーフが少し元気になり「またウォーキングできるね」と喜んでいたお話です。 ↓前回の記事。
しかし、その3か月後にまたまた事件発生!!
何と! 急に! 後ろ足が裏返っちゃうのです。
お散歩の途中、つま先立ちのような、つま先裏返りのような。
まるでバレリーナのような足です😟
足先が内側に曲がっている
②詳しい人に聞いてみた
↓以下、この人の見解
- 病名:ナックリング ※英語でナックルとは指の関節のこと
- 症状:つま先が裏返って、足の甲で歩いてしまう
- 原因:筋力低下・体重増加・変形性脊椎症で神経が麻痺する など
この状態で歩かせると、足を傷つける可能性があり、最悪は切断になることもある。
サーフの写真を見てもらうと、この背中の曲がりからすると恐らく変形性脊椎症だろうとのこと。
3か月以上前、既に背骨が湾曲している
③ナックリングは治る?
サーフの場合、老犬なので治すのはなかなか難しいと思われるが…
★少しでも緩和する方法として
- ブーツや靴下をはかせて保護する
- テーピングやサポーターで保護する
- マッサージで血行を良くし、少しでも感覚を取り戻す
- 薬やサプリメントを処方してもらう
- 後ろ足用のハーネスで支えて、体重の負担を減らす
などがある。
なんか絶望的な気がしてきましたが… さて、自分に出来ることとは?
ブーツや靴下はサイズが合わなければ、逆効果の様な…
テーピングやマッサージは素人には難しそうだし…
そうだ、後ろ足を支えるハーネスを作ろう。しかも難しそうなパンツ型でいきます。
前から挑戦しようと思っていた「後ろ足用ハーネス」だから “今こそチャンス”
「必要は成功を招く」かもしれない🤗
モデル犬もいるし、「今こそガンバリ時」と前向きに考えました。
ハーネスパンツの後ろ側は大きく開いていなければならない
さてこそ、ここで犬のおしり周辺の構造を素早く調べると、上半身と比べて色々なものが有るのに気付いたのです。
ハーネス・ベスト(上半身用)はただの筒状の形でしたが、パンツはそうはいきません。
お尻の丸み・足の出る穴・うんちが付かない形・オスメス別のおしっこが付かない形に仕上げなければなりません。
パンツを斜め後ろから見たところ (参考:kenkenの老犬介護ハーネス・パンツ)
④介護ハーネス後ろ足用の製作
サイズを測ってから、だいたいの見当をつけた形で捨て布を切り、切りっぱなしで着せてみる。
合わない箇所に印を付け、直していく。
それを体に合うまで繰り返し、パターンを決定する。
そして、いよいよ本番の裁断と縫製。
⑤ハーネスのパンツをベストにつないでずり落ち防止
ハーネスベストとパンツを接続した (参考:kenkenの老犬介護ハーネス・スーツ)
作りながら、サーフのシッポが下を向いていることに気付いたのです。
だからハーネス後ろ足用をはかせると後ろに脱げていくなあ…と。
そうだ! 前後のハーネスをつないで、ずり落ちを防いでみよう。
こんな風にアイディアが飛び出すのも楽しいものです。
嬉しくなって、その後の作業がはかどったのでした。
⑥さっそく 「老犬介護パンツ」をはかせてみる
夕暮れの渡久地の浜でハーネスをお試し「足踏んでるよー」
名付けて、「老犬介護ハーネス・パンツ」です。
ベストとつなげたら「老犬介護ハーネス・スーツ」です。
「老犬介護ハーネス・スーツ」の第1号は、とても不格好です。
前と後ろの色が違うし、細かいところはお見せできるものではありません。
しかしいざ着せてみたら「とても良いじゃあありませんか!」
これだとナックリングのリハビリができそうな予感がします😊
もちろん最初は上手く行かないので、ナックリングになったらハーネスを更に持ち上げて「足の裏返り」を直してあげます。
それを繰り返すうちにサーフのナックリングは回復していきました。
↓こちらはサーフのナックリングが治ったころの動画です。
動画の前半は上半身のみを支え、誘導して歩かせています。
ヨボヨボですが、もうナックルリングになっていません。
動画の後半はハーネスパンツで腰を少し持ち上げて歩かせています。
どうでしょう、とても楽しそうに歩いていますよね。
ちょっと小走り気味に、辺りの臭いをかぐ余裕も出てきています。
この「老犬介護ハーネス・スーツ」のセットはサーフが最後の寝たきりになった時にも重宝し、移動・寝返り・オムツ装着に欠かせないものとなりました。
動物病院にもコレを着せて行くと先生に「良いの着てるねえ」と言われ 私も嬉しい気持ちになったものです。
⑦KENKENの老犬介護スーツ
この時制作した「後ろ足用ハーネス」を基に、更に老犬の体に優しい工夫がいっぱいの「老犬介護ハーネススーツ」は下記にて販売しています。
★ピッタリに着ていただくため、オーダーメイドでご注文を受け付けています。
「老犬介護kenken」→ https://kenken1224.thebase.in
老犬介護ハーネス・スーツ
⑧サスペンダーでパンツのずり落ち防止
老犬介護ハーネス・パンツのみの時は、サスペンダーが便利!!
上半身はまだまだ大丈夫!後ろ足のみを支えたい場合は、「老犬介護パンツ」と「サスペンダー」の組み合わせが良いのです。
その後、「老犬介護ベスト」を買い足すこともできます。
※サスペンダーはオムツずり落ち防止にも使えるので、1つあると便利ですヨ!