犬と歩こう in OKINAWA

愛犬と沖縄に37年の過去と現在

後ろ足用ハーネスがズリ落ちない工夫

我が家の老犬サーフの後ろ足がナックリング状態になってしまったのです。

まともに歩けません。 さあ、困った😢

今回は後ろ足サポートの為の介護ハーネスを製作したお話です。

ずり落ち防止のための工夫とは?

 目次

①後ろ足がナックリング

②詳しい人に聞いてみた

③ナックリングは治る

④介護ハーネス後ろ足用の製作

⑤ハーネスのパンツをベストにつないでずり落ち防止

⑥さっそく「老犬介護パンツ」をはかせて見る

⑦KENKENの老犬介護スーツ

⑧サスペンダーでパンツのずり落ち防止

①後ろ足がナックリング

前回の記事では、サーフが少し元気になり「またウォーキングできるね」と喜んでいたお話です。 前回の記事。
しかし、その3か月後にまたまた事件発生!!

何と! 急に! 後ろ足が裏返っちゃうのです。

お散歩の途中、つま先立ちのような、つま先裏返りのような。

まるでバレリーナのような足です😟

 

 

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足先が内側に曲がっている

②詳しい人に聞いてみた

以下、この人の見解

  • 病名:ナックリング ※英語でナックルとは指の関節のこと
  • 症状:つま先が裏返って、足の甲で歩いてしまう
  • 原因:筋力低下・体重増加・変形性脊椎症で神経が麻痺する  など

この状態で歩かせると、足を傷つける可能性があり、最悪は切断になることもある。

サーフの写真を見てもらうと、この背中の曲がりからすると恐らく変形性脊椎症だろうとのこと。

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3か月以上前、既に背骨が湾曲している

③ナックリングは治る?

サーフの場合、老犬なので治すのはなかなか難しいと思われるが…

★少しでも緩和する方法として

  1. ブーツや靴下をはかせて保護する
  2. テーピングやサポーターで保護する
  3. マッサージで血行を良くし、少しでも感覚を取り戻す
  4. 薬やサプリメントを処方してもらう
  5. 後ろ足用のハーネスで支えて、体重の負担を減らす 

などがある。

 なんか絶望的な気がしてきましたが…  さて、自分に出来ることとは?

ブーツや靴下はサイズが合わなければ、逆効果の様な…

テーピングやマッサージは素人には難しそうだし…

そうだ、後ろ足を支えるハーネスを作ろう。しかも難しそうなパンツ型でいきます。

前から挑戦しようと思っていた「後ろ足用ハーネス」だから “今こそチャンス”

「必要は成功を招く」かもしれない🤗 

モデル犬もいるし、「今こそガンバリ時」と前向きに考えました。

 

 

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ハーネスパンツの後ろ側は大きく開いていなければならない

 

さてこそ、ここで犬のおしり周辺の構造を素早く調べると、上半身と比べて色々なものが有るのに気付いたのです。

ハーネス・ベスト(上半身用)はただの筒状の形でしたが、パンツはそうはいきません。

お尻の丸み・足の出る穴・うんちが付かない形・オスメス別のおしっこが付かない形に仕上げなければなりません。

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パンツを斜め後ろから見たところ (参考:kenkenの老犬介護ハーネス・パンツ)

④介護ハーネス後ろ足用の製作

サイズを測ってから、だいたいの見当をつけた形で捨て布を切り、切りっぱなしで着せてみる。

合わない箇所に印を付け、直していく。

それを体に合うまで繰り返し、パターンを決定する。

そして、いよいよ本番の裁断と縫製。

 

⑤ハーネスのパンツをベストにつないでずり落ち防止    

 

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ハーネスベストとパンツを接続した (参考:kenkenの老犬介護ハーネス・スーツ)

 

作りながら、サーフのシッポが下を向いていることに気付いたのです。

だからハーネス後ろ足用をはかせると後ろに脱げていくなあ…と。

そうだ! 前後のハーネスをつないで、ずり落ちを防いでみよう。

こんな風にアイディアが飛び出すのも楽しいものです。

嬉しくなって、その後の作業がはかどったのでした。

⑥さっそく 「老犬介護パンツ」をはかせてみる

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夕暮れの渡久地の浜でハーネスをお試し「足踏んでるよー」

 

名付けて、「老犬介護ハーネス・パンツ」です。

ベストとつなげたら「老犬介護ハーネス・スーツ」です。

「老犬介護ハーネス・スーツ」の第1号は、とても不格好です。

前と後ろの色が違うし、細かいところはお見せできるものではありません。

しかしいざ着せてみたら「とても良いじゃあありませんか!」

これだとナックリングのリハビリができそうな予感がします😊

もちろん最初は上手く行かないので、ナックリングになったらハーネスを更に持ち上げて「足の裏返り」を直してあげます。

それを繰り返すうちにサーフのナックリングは回復していきました。

 

↓こちらはサーフのナックリングが治ったころの動画です。

動画の前半は上半身のみを支え、誘導して歩かせています。

ヨボヨボですが、もうナックルリングになっていません。

動画の後半はハーネスパンツで腰を少し持ち上げて歩かせています。

どうでしょう、とても楽しそうに歩いていますよね。

ちょっと小走り気味に、辺りの臭いをかぐ余裕も出てきています。

この「老犬介護ハーネス・スーツ」のセットはサーフが最後の寝たきりになった時にも重宝し、移動・寝返り・オムツ装着に欠かせないものとなりました。

動物病院にもコレを着せて行くと先生に「良いの着てるねえ」と言われ 私も嬉しい気持ちになったものです。

⑦KENKENの老犬介護スーツ

この時制作した「後ろ足用ハーネス」を基に、更に老犬の体に優しい工夫がいっぱいの「老犬介護ハーネススーツ」は下記にて販売しています。

★ピッタリに着ていただくため、オーダーメイドでご注文を受け付けています。

「老犬介護kenken」→  https://kenken1224.thebase.in

 

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老犬介護ハーネス・スーツ

⑧サスペンダーでパンツのずり落ち防止

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老犬介護ハーネス・パンツのみの時は、サスペンダーが便利!!

上半身はまだまだ大丈夫!後ろ足のみを支えたい場合は、「老犬介護パンツ」と「サスペンダー」の組み合わせが良いのです。

その後、「老犬介護ベスト」を買い足すこともできます。

※サスペンダーはオムツずり落ち防止にも使えるので、1つあると便利ですヨ!